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会計検査院一職員のメモ>最高会計検査機関


最高会計検査機関(Supreme Audit Institution)

 およそ「議会」というものは徴税水準許諾権を有しており、それを基礎として又はその前提となる予算許諾権を有している。そして、許諾した予算が議会の意思に沿って使われているかどうかを点検するために議会では審議を行い、その審議の補助機関を置いているが、それとは別に議会の外に技術的・専門的判断に基づいて予算の執行を検査して処置の当否の認定する機関として会計検査機関が設置されている。これは、国家統治に関わる何らかの合意形成のために行われる政治党派による折衝・取引過程としての政治過程の影響を受けにくいように、何らかの形で政治過程から距離を置いた存在としておく必要があるからである。このことは、「議会」が無く、主権が単一者に帰属している国においても同様で、その意思に沿って国庫金が使われているかを点検するための専門機関を有している事が多い。このような機関のことを Supreme Audit Institution と言い、日本では「会計検査院」がそれに当たる。
 世界の Supreme Audit Institution の国際的な集まりであるINTOSAI(the International Organization of Supreme Audit Institutions)では、 Supreme Audit Institution を次のように定義している。
By Supreme Audit Institution is meant such public body of a state or supranational organisation which, however designated, constituted or organized, exercises, by virtue of law, or other formal action of the state or the supranational organisation, the highest public auditing function of that state or supranational organisation in an independent manner, with or without jurisdictional competence.
Statutes Article 2:PARTICIPATION 2.〕
 INTOSAIに加盟している各国の会計検査院でも、その姿はまちまちである。具体的な特徴などは適当なところ(例えば、少し古いがここ〔主要諸外国における会計検査院の地位等(PDF)〕)に落ちているのでここで整理することはしないが、たまたまメモしたものを整理すると次のとおり。